ニュース

ソーラーシェア向け木製架台、市民エネちばが実証

1列セルの短冊パネルを採用、営農のほか店舗や駐車場も

2022/05/02 19:28
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
木製テストプラント
木製テストプラント
(出所:市民エネルギーちば)
クリックすると拡大した画像が開きます
1列セルモジュール
1列セルモジュール
(出所:市民エネルギーちば)
クリックすると拡大した画像が開きます
焼いた松杭を採用した基礎
焼いた松杭を採用した基礎
(出所:市民エネルギーちば)
クリックすると拡大した画像が開きます

 市民エネルギーちば(千葉県匝瑳市)は、営農に限らず、太陽光発電で土地を立体的に活用するソーラーシェアリングにおいて、環境負荷の低い木製架台の開発を進めている。4月21日、同社事務所の庭に実証プラントを設置したと発表した。

 木製架台は、スギの間伐材を活用し、仕上げには亜麻仁油ベースのロハスオイルを用いた。基礎には焼いた松杭を採用した。松杭は腐食に強いほか、地下に菌糸が広がって微生物環境が改善し、土中における炭素固定にも寄与するという。

 太陽光発電設備は、TERRA(千葉県匝瑳市)が開発したソーラーシェアリング専用の1列セル(発電素子)による短冊状のパネル(モジュール)を採用した。従来の2列セルと比較して風圧荷重、雨だれを最小限に抑えることができる。TERRAは、市民エネルギーちば代表取締役の東光弘氏が2021年5月に設立した企業になる。

 実証プラントのパネル設置面積は幅約4m×奥行き約3mで遮光率は35%。出力は約1kW程度。遮光率65%で幅4m×奥行き4mにすると出力2kW強となり、2マス設置することで月額1万円程度の家庭の電気代を十分賄えるという。

 今後は、木材のプレカット加工など製品化に向けて改良し、秋以降に製品モデルの設置を目指す。営農型では遮光率35%、駐車場や店舗などの用途では遮光率65%程度を想定している。

  • 記事ランキング