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IHI、豪州で「再エネ・マイクログリッド」、FS開始

2022/05/19 15:16
工藤宗介=技術ライター
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プロジェクト予定地
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(出所:IHI)
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IHIが目指している水素・アンモニアバリューチェーン。今回のFSではエネマネ技術の設計検証を行う
IHIが目指している水素・アンモニアバリューチェーン。今回のFSではエネマネ技術の設計検証を行う
(出所:IHI)
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 IHIと同社のオーストラリア法人IHI Engineering Australiaは5月13日、オーストラリアのクイーンズランド州営電力会社Ergon Energy Networkから、同州北部に再生可能エネルギーによるマイクログリッドを構築するフィージビリティスタディ(FS=事業可能性調査)を受託し、検討を開始したと発表した。

 今回のFSでは、同州北部のバマガ(Bamaga)・木曜島(Thursday island)において、カーボンニュートラル達成に資する発電方法の実現性を検討する。両エリアとも電力系統に接続されておらず、現在はディーゼル発電設備を用いて電力を供給している。

 太陽光や風力発電設備、蓄電池システムなどを検討対象とし、各設備機器を同時制御するエネルギー管理システム(EMS)の設計を検証することなどで事業性を評価し、評価後の脱炭素発電ネットワークの構築を目指す。

 電力供給の規模は、バマガが600kW~2MW、木曜島が1.5MW~4MW程度を想定する。また、再エネについては、レノバと共同で検討する予定。2022年12月までFSを実施し、2023年以降の構築を目指す。

 IHIは、クイーンズランド州営電力会社CS Energyと共同で、太陽光発電から水素を製造・販売する「コーガン水素実証プロジェクト」のFSを2021年に完了し、2022年3月にデモプラントの設計・調達・建設業務を受託した。また、福島県相馬市に開設した「そうまIHIグリーンエネルギーセンター」で地産地消型エネルギー管理システムを開発・運用している。これらの知見をもとに今回のFSを進めていくとしている(関連記事:IHIが相馬市で「カーボンリサイクル」、再エネ水素でメタン合成) 。

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