青森県沖で洋上風力、ヴィーナと四電・東邦ガスがコンソーシアム

2022/05/20 16:29
工藤宗介=技術ライター
コンソーシアムが事業化を目指しているエリア
コンソーシアムが事業化を目指しているエリア
(出所:ヴィーナ・エナジー)
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 ヴィーナ・エナジーと四国電力、東邦ガスの3社は、「青森沖洋上風力発電事業(仮称)」について共同開発契約を締結し、同事業を推進するコンソーシアムを設立した。5月10日に発表した。

 ヴィーナ・エナジーは、シンガポールの独立系再生可能エネルギー発電事業者で、日本におけるメガソーラー(大規模太陽光発電所)開発大手の1社。

 同事業では、再生可能エネルギー海域利用法に基づく有望な区域に指定される「青森県沖日本海(南側)」の海域を開発エリアとし、つがる市、鰺ヶ沢町の沖合の水深60m程度までの範囲に、単機出力9.5~16MWの風力発電設備を最大63基設置する計画。総出力は最大600MWを見込んでいる。海底ケーブルの配置および陸揚げ地点の位置、系統連系地点および送電線のルート、敷設方法などの詳細は検討中。

 設置する風力発電設備は、ブレード(羽根)枚数が3枚、ローター直径が最大約240m、最大高さが約280m、ハブ高さが約160mを想定する。着床式を検討しており、基礎構造は、設置位置の水深や地盤調査の結果によって、モノパイル式、重力式、ジャケット式のどれかを選定するが、今後の詳細設計によっては他方式が採用される可能性もある。

 対象事業実施区域は、資源エネルギー庁、国土交通省、青森県が2020年12月に開催した「第1回青森県沖日本海(南側)における協議会」で示された有望な区域から、津軽港港湾地区と鰺ヶ沢漁港区域を除いた範囲になる。面積は約105.4km2。

 工事期間は3年間を想定し、1年目前期に準備工を、1年目後期~2年目後期に基礎工事を行う。並行して1年目前期~2年目後期に風車製造・輸送、2年目前期~3年目前期に風車組立・設置工事、海底ケーブル敷設、変電所建設、送電線工事を進めていく。3年目後期に試運転を各風車で実施し、4年目から運転開始する計画。

 同コンソーシアムでは、環境影響評価法に基づく手続きを既に開始している。ヴィーナ・エナジーのグループ会社である日本風力エネルギー(東京都港区)が代表社員を務める「津軽七里長浜洋上風力合同会社」が事業主体となって環境影響評価方法書を届出し、3月23日~4月22日に縦覧を行った。