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コンテナの洗浄・加温、化石燃料ボイラーから「太陽光+ヒーポン」に転換

2022/05/25 20:50
工藤宗介=技術ライター
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ISOタンクコンテナと太陽光パネルの設置イメージ
ISOタンクコンテナと太陽光パネルの設置イメージ
(出所:日本コンセプト)
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 日本コンセプトは、タンクターミナルでのタンクコンテナの洗浄やメンテナンスについて、従来の化石燃料に代えて太陽光発電を活用する新たな脱炭素の取り組みを推進する。まずは川崎市にある京浜支店にパイロットプラントを構築して実証する。5月24日に発表した。

 ISOに基づいて設計されたタンクコンテナ(ISOタンクコンテナ)は、化学品やフロンガスなどの液体貨物を高品質の状態で安全かつ効率よく輸送できる。1基のISOタンクコンテナには、タンクローリー2台分またはドラム缶100本分相当の20tの貨物が積載でき、洗浄することで異なる貨物を繰り返し運べる。

 これまで貨物を輸送したISOタンクコンテナの洗浄や、融点の高い貨物を液化させて移し替えるための加温といった作業工程に、化石燃料によるボイラーを用いた蒸気を使用していた。今回の脱炭素の取り組みでは、太陽光発電による電力を利用したヒートポンプで沸かした温水を使用する。

 このほか、洗浄や加温作業に用いる水についても、今後はこれまでの工業用水に加えて雨水の活用への切り替えも進めていく。京浜支店でのシステム導入が完了次第、残りの拠点への導入を順次進め、2025年までに国内8拠点およびマレーシア現地法人の全拠点で切り替え完了を目指す。

 日本コンセプトは、液体貨物輸送に特化した物流企業で、独自のノウハウを活用した化学品の保管および加温事業、タンクローリーなどへの移し替えサービスなども提供している。また、地球温暖化やオゾン層破壊を防止するためフロンガスの回収・再生・無害化の処理も厳格に実施している。

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