エコスマイル(名古屋市)と農地所有適格法人・彩の榊(東京都青梅市)は6月1日、オフサイト型PPA(電力購入契約)モデルによるソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を展開すると発表した。2025年度末までに国内累計100MWの共同開発を目指す。
低圧配電線に連系する小規模な事業用太陽光発電所で、農作業に障害者を活用する「農福連携」方式を採用する。
両社は、これまで固定価格買取制度(FIT)を活用した農福連携によるソーラーシェアリングを展開してきた。オフサイト型コーポレートPPAモデルによるソーラーシェアリングでは、これまでの知見を活用し、非FIT太陽光発電所を所有したい企業、再エネ由来の非FIT電気を購入したい企業向けに再エネ電力と環境価値を提供する。
エコスマイルは、太陽光発電所の開発では、急傾斜地の山林を伐採するような手法を取らず、基本的に平地の農地の耕作放棄地などを利用することで、周辺地域への環境影響を抑えるとしている。
彩の榊は、営農について直接または同社主導で各地域の福祉施設と連携する。農業分野やエネルギー分野だけでなく、福祉分野も横断して約940万人の障害者へ雇用の場を提供し、地域経済の活性化にもつなげていくとしている。