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太陽光設備の支柱に「樹脂製」ポール、独BASFが提供

2022/06/02 12:52
工藤宗介=技術ライター
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韓国・安山川沿いの太陽光発電設備
韓国・安山川沿いの太陽光発電設備
(出所:BASF)
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Boldurポール
Boldurポール
(出所:BASF)
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 独BASFは4月29日、独自技術を用いた樹脂製ポール「Boldur(ボルジュール)ポール」が、太陽光発電設備の支柱に初めて採用されたと発表した。韓国JS Powerが、安山川沿いの自転車道路600mに、太陽光パネルを備えた屋根を支えるために82本のBoldurポールを設置した。太陽光パネルの合計出力は800kW。

 Boldurポールは、BASFのポリウレタン(製品名・Elastolit=エラストリット)を原料に、ガラス繊維を含浸させて芯棒に繊維状に巻き付ける独自のフィラメントワインディング技術を用いて製造した。従来のポールと比べて2倍以上の頑丈さと弾性を備え、重量の10倍以上の破壊強度を持つため、台風や大雪などの自然災害にも耐えられるという。

 また、腐食、錆、虫、腐敗による劣化を防ぐため、定期点検が不要でメンテナンスコストを削減できるという。このほか、耐火性に優れ、電気を通さないため落雷や感電に耐え、重量がコンクリートの4分の1で設置コストを削減できるといった特徴がある。

 BASFとJS Powerは、2021年に韓国におけるアグリボルタイクス(営農型太陽光発電)プロジェクトでBoldurポールを採用する戦略的基本合意書を締結した。今回発表した安山の太陽光発電設備は、この合意から派生したプロジェクトになる。

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