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「系統用蓄電池」で太陽光の出力制御を低減、まず九州に設置

NTTアノード、九電、三菱商事が共同で

2022/06/13 21:04
工藤宗介=技術ライター
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目指す事業のイメージ
目指す事業のイメージ
(出所:NTTアノードエナジー、九州電力、三菱商事の共同リリース)
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 NTTアノードエナジー(東京都千代田区)、九州電力、三菱商事の3社は、系統用蓄電池を活用することで、太陽光発電量の出力制御量を低減するとともに、各種電力市場での取引などでマルチユースする事業モデルの構築に取り組む。6月10日、共同事業の検討を開始したと発表した。

 第1弾として、NTTアノードエナジーが九州内に蓄電システムを設置し、事業立ち上げに向けて具体的に検討する。導入する蓄電システムは、容量4.2MWhのリチウムイオン蓄電池、1.4MWの電力変換装置、蓄電池制御システム一式から構成される。いずれも国産メーカー製を採用する。

 3社の知見を持ち寄り、ビジネスモデルの検討や、経済産業省や九州電力送配電との協議を進めていく。具体的には、NTTアノードエナジーは蓄電システムの構築・保守・ICTシステムの開発・運用および用地など、九州電力はグループ全体で培ってきた電力供給および各種電力市場取引のノウハウ、三菱商事はグループ会社を通じてリチウムイオン蓄電池製造に関与する中での低コストシステム導入支援および蓄電池運用ノウハウなどを提供する。

 蓄電システムは、経産省から令和3年度補正予算「再生可能エネルギー導入加速化に向けた系統用蓄電池等導入支援事業」の交付を受けて設置する。2023年2月に設置し、2023年度に実証を行う予定。まずは九州地区で取り組み、その結果を踏まえて今後の展開を検討する(関連記事:「系統蓄電池」解禁へ、10MW以上は「発電所」に)(関連記事:「太陽光・風力の急増で、系統蓄電池によるサービス事業が拡大へ」、日本工営の秋吉副社長に聞く)。

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