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沖縄県で「太陽光マイクログリッド」、災害時の独立運用を訓練

2022/06/16 14:38
工藤宗介=技術ライター
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MG蓄電池の充放電イメージ
MG蓄電池の充放電イメージ
(出所:沖縄電力)
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MGを活用した電力供給の全体像と実働訓練のイメージ
MGを活用した電力供給の全体像と実働訓練のイメージ
(出所:沖縄電力)
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来間島に設置したMG蓄電池
来間島に設置したMG蓄電池
(出所:沖縄電力)
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来間島に設置したMG蓄電池
来間島に設置したMG蓄電池
(出所:沖縄電力)
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 沖縄県宮古島市、ネクステムズ(沖縄県浦添市)、沖縄電力、宮古島未来エネルギー(沖縄県宮古島市)で構成される来間島地域マイクログリッド構築事業コンソーシアムは、沖縄県の来間島において地域マイクログリッド(MG)の構築に取り組んでいる。

 来間島の送配電網は、隣接する宮古島の電力系統とつながっているが、5月25日、宮古島・電力系統から切り離し、MGのみで電力を供給する実動訓練を実施した。

 同事業は、既設の合計380kWの住宅用太陽光発電に加えて、新たに合計242kW分の太陽光発電および合計325kWh分の蓄電池を設置した。具体的には、34戸の住宅にそれぞれ5.5kWの太陽光と5.6kWhの蓄電池、10件の店舗・団地にそれぞれ5.5kWの太陽光と13.5kWh蓄電池となる。また、MG対象エリア全体の需給調整を行う容量800kWhのMG蓄電池、出力100kWの補充電用ディーゼル発電設備を設置した。

 需要家側EMS(エネルギー管理システム)で需要家側蓄電池を、MG-EMSで蓄電池を制御して、MG対象エリアに電力を供給する。平常時は宮古島系統からMG対象エリアに出入りする電力が極力0になるように、大規模停電などの非常時は条件が整えば宮古島系統からMG対象系統を切り離して自律的に給電する。2021年度末から運用を開始している。

 実働訓電は、非常時の動作を想定したもの。太陽光発電が稼働している日中2時間(12時~14時)に実施し、MG対象エリア内の太陽光発電が需要を上回る場合はMG蓄電池に充電し、下回る場合はMG蓄電池から放電するなど、再エネのみによるMG運用を確認した。

 MGの対象エリアは、96世帯(人口165人)で需要規模は50kW~200kW。太陽光発電で年間需要の約半分程度を賄える見込み。コンソーシアムは、同事業を通じてMG技術を蓄積し、省エネやエネルギーコストの低減、再エネの地産地消、非常時のエネルギー確保による停電時間の短縮などに取り組んでいく。

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