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地下の高温岩体から熱だけ回収、新型地熱発電で連携

三井石油開発と東電RP、新技術で関東でも地熱開発

2022/06/16 21:30
工藤宗介=技術ライター
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新技術の坑井イメージ
新技術の坑井イメージ
(出所:MOECOと東電RPの共同リリース)
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合意書締結式の様子
合意書締結式の様子
(出所:MOECOと東電RPの共同リリース)
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 三井石油開発(MOECO、東京都千代田区)と東京電力リニューアブルパワー(東電RP、東京都千代田区)は6月13日、主に関東地域を対象とした、新たな熱回収技術を適用した地熱発電事業を共同検討することで合意したと発表した。

 新技術は、地下の高温岩体層に井戸のループを形成し、地上から水などを循環させることで地下の熱のみを回収して発電に利用する。従来から国内外で実証研究されている「高温岩体発電」では、水圧で高温岩体層を破砕して水を通すが、新技術では三井石油開発がシェールガスやシェールオイルの採掘に用いている水平掘りの技術を応用する。

 従来型地熱発電では地下の必要条件となっている透水性(水の通り道となる亀裂部)を必要としないため、探査難易度を下げ、調査期間および開発までのリードタイムを短縮できる。また、地下から直接的に蒸気・熱水を採取しないため、環境負荷も軽減できるという。

 従来型地熱発電では難しい地域での開発が可能で、地熱発電のゲームチェンジャーとなり得る可能性を秘めていると説明する。今後、数年間かけて調査対象候補地域を選定し、早ければ2025年にも調査着手して早期の実用化を目指す。

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