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SBエナジーなど再エネアグリ実証、FIPの事業性も検証

2022/06/17 21:04
工藤宗介=技術ライター
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共通実証
共通実証
(出所:SBエナジー)
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需給一体調整モデル実証
需給一体調整モデル実証
(出所:SBエナジー)
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需要側ESSマルチユース制御実証
需要側ESSマルチユース制御実証
(出所:SBエナジー)
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 ソフトバンクグループで再生可能エネルギー事業などを展開するSBエナジー(東京都港区)は6月15日、経済産業省が公募し、一般社団法人・環境共創イニシアチブ(SII)から採択された、令和4年度「再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業」の実施内容を発表した。6項目の実証を行い、再エネアグリゲーションの事業性検証を深めていくとしている(関連記事:再エネアグリ実証、エナリスなど5事業が採択、FIPやCPPAに応用)。

 同実証は、再エネ発電設備や蓄電池などの分散型エネルギーリソース(DER)を束ねて、集約した電気を自社活用または取引市場への入札や小売電気事業者などに提供するアグリゲーションビジネスの展開に向けた取り組み。今年度は、SBエナジーのほか、エナリスや東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS)などを代表とする5つの事業(コンソーシアム)が選ばれた。

 SBエナジーを代表とするコンソーシアムは、フィード・イン・プレミアム(FIP)およびDERの普及を見据え、これまでのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の構築運用実績とVPP(仮想発電所)プラットフォームシステムの構築運用ノウハウを活用した共通実証を実施する。さらに、機械学習や統計モデルを用いた高精度な予測技術に需要側エネルギーストレージシステム(ESS)を組み合わせ、再エネアグリゲーション事業の収益性を強化するための独自実証を行う。

 共通実証では、(1)多様な再エネ電源データの分析、ポートフォリオ効果のケーススタディ、発電バランシンググループのインバランス回避に向けた検証、(2)インバランス回避と卸電力市場取引での収益拡大に容量市場発動指令対応を加えたESSマルチユース制御開発、(3)需給バランス確保のための高精度な再エネ発電量予測技術を実証する。

 独自実証では、(4)需給一体調整モデル実証(発電バランシンググループと需要バランシンググループの連携を通じた需給バランス確保の検証に係る実証)、(5)需要側ESSマルチユース制御実証を行う。また、上記5項目の実証を通じて、共通実証・独自実証の両方に係る(6)FIPの事業性検証を行う。期間は2023年2月21日まで。

 コンソーシアムに参画する事業者は、再エネアグリゲーターがSBエナジー、丸紅新電力、近畿電力、シン・エナジー、メディオテック、SBパワー、エネマンの7社。実証協力者が横浜環境デザイン、アクト、テス・エンジニアリング、ルクサーソーラー、SBテクノロジー、日本ベネックス、ENEOS、サイサン、東急パワーサプライ、日本テレビ放送網、東急不動産、インキュデータ、セガ エックスディー、REXEV、ソフトバンク、やまがた新電力の16社。

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