ギガソーラー(東京都港区)は6月20日、福島県内の耕作放棄地を活用したメガソーラー(大規模太陽光発電所)を開発すると発表した。固定価格買取制度(FIT)を活用せず、発電した電力を一般送電事業者の送配電網を用いて需要家に送電(託送)するオフサイト型PPA(電力購入契約)モデルによる電力供給を採用する。
福島県には、東日本大震災に伴う原発事故の影響で、除染完了後も営農を再開していない土地が多く残っている。そのなかには、避難先での生活が長く高齢であるなど、元の土地に戻って農業を再開するのが難しい状況が見られる。同社は、こうした土地を太陽光発電に活用することで、単なる土地の有効利用ではなく、地域貢献に資するとしている。
第1号案件として、福島県富岡町に太陽光パネルの出力1709kW、連系出力1246.2kWのメガソーラーを建設する。敷地は約1万6000m2で、うち約8000m2の地目が山林(現況は更地)、約8000m2が農地転用済みの土地となる。2022年度中の発電開始を目指している。