ENEOSは6月6日、横浜市にある給油所(ガソリンスタンド)で、太陽光発電と蓄電池を併設した電気自動車(EV)向け高出力充電器の実証を開始したと発表した。
横浜市都筑区にある「Dr.Drive横浜港北インタートラックステーション(横浜港北インターTS)」に、出力約20kWのエクソル製太陽光パネル、容量62kWhのフォーアールエナジー製蓄電池を設置し、太陽光で発電した電気をEVに急速充電する。
EVを2台同時給電できる出力90kWの韓国シグネット製急速充電器を設置した。EV充電に必要な電力の約8割を太陽光発電で賄い、不足分は非化石証書を付けた実質再生可能エネルギー100%の電気を電力系統経由で外部から調達し使用する。
実証では、太陽光発電および蓄電池の導入効果、EV充電における再エネ100%電力のニーズ、高出力充電器の利用状況を検証する。実証期間は8年間で、月間150台程度の利用を想定する。
ENEOSは、2040年グループ長期ビジョンにおいて、全国のサービスステーション(SS)で燃料油に加えて電気・ガス・水素などの次世代型エネルギーを幅広く供給することを目指している。その一環として、EVが広く普及する社会を見据え、SSを中心としたEV充電ネットワークを拡充するためのEV関連事業を展開する。