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内子町でバイオマスガス化発電、間伐未利用材からペレット

2022/06/23 21:13
工藤宗介=技術ライター
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内子龍王バイオマス発電所の完成イメージ
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(出所:竹中工務店)
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事業スキーム
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 竹中工務店(大阪市)など5社は、愛媛県内子町に木質バイオマス発電所を5月18日に着工した。10月に発電を開始する予定。

 発電所名は、「内子龍王バイオマス発電所」で、竹中工務店のほか、内藤鋼業(愛媛県内子町)、サイプレス・スナダヤ(愛媛県西条市)、竹中工務店(大阪市)、三洋貿易、大日本コンサルタント(東京都千代田区)が出資する。

 独ブルクハルト製の木質バイオマスガス化・熱電併給装置を採用する。ペレットをガス化して可燃ガスを取り出して内燃エンジン発電機を稼働させる。発電出力は330kW、熱出力は500kWで、排熱を利用することで総合熱効率を発電のみの30%から75%に高めた。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づき四国電力送配電に全量売電する。買取価格は40円/kWh。熱は、隣接する内子町龍王公園内の「オーベルジュ内子」と「フィットネスRyuow」の2施設へ供給する。

 燃料は、内子町森林組合に出材された原木年間約3600tの間伐未利用材から製造したペレットを用いる。内藤鋼業小田ペレット工場から調達する。発電所建屋は、町産材による木造建築とし、内子町景観まちづくり条例に配慮したデザインを採用する。サイプレス・スナダヤが製作したCLT(直交集成板)を積極的に活用し「観光資源として見せる発電所」となるよう計画した。

 事業主体は、5社が共同出資して2021年9月に設立した「株式会社内子龍王バイオマスエネルギー」。同町の各種支援や地元企業20社の優先出資など、地域が一体となって事業実現に関与する仕組みを導入し、地域内に新たなエネルギーと経済の循環を構築する。地方自治体や地元企業と連携した「木質バイオマスによる持続可能なまちづくり」の先導モデルとなるよう取り組んでいく。

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