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三菱重工・三原製作所、全電力需要を「追加性」ある太陽光で賄う

「オンサイトPPA」と「バーチャル型オフサイトPPA」を組み合わせる

2022/06/23 22:39
工藤宗介=技術ライター
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オンサイト・オフサイト複合型PPAの供給イメージ
オンサイト・オフサイト複合型PPAの供給イメージ
(出所:三菱重工)
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 三菱重工業と中国電力は、広島県三原市の三菱重工・三原製作所にオンサイト・オフサイト複合型PPA(電力購入契約)モデルによる太陽光発電設備を導入し、2023年度末までに全ての使用電力を再生可能エネルギー由来電力に置き換える。6月22日、基本合意書を締結したと発表した。

 中国電力は、三原製作所の和田沖工場内に10MW級のメガソーラー(大規模太陽光発電所)を新設し、オンサイト型PPAにより同工場内で自家消費する。余剰電力はオフサイト型PPAとして電力系統を経由して糸崎・古浜工場に供給する。三原製作所の3工場合計の年間使用電力量は約18GWhで、その全てを賄える見込み。

 三原製作所全体で消費しきれなかった余剰分は、三菱重工の他工場に供給する。他工場に供給される電力が持つ環境価値は、三原製作所の夜間需要などに供給する電力に割り当てることで、三原製作所が使用する全ての電力を和田沖工場由来の環境価値を用いたグリーン電力などに置き換える。

 オンサイト・オフサイト複合型PPAは、両社にとって初の取り組みとなる。これにより、三原製作所が排出するCO2のうち年間約1万tを削減できる。

 今回のスキームは、三原製作所向けに新設したメガソーラーを自家消費するとともに、余剰分の環境価値を同製作所の夜間需要に割り当てるもので、オンサイト型PPAとバーチャルタイプのオフサイト型PPAを組み合わせたものと言える。これにより夜間も含め、三原製作所の電力需要の全量を追加性のある太陽光電力で賄えることになる。

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