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中国で「浮体式洋上太陽光」実証へ、ジンコソーラーがパネル供給

2022/06/24 22:16
工藤宗介=技術ライター
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ジンコソーラーの太陽光パネル「Tiger Neo」シリーズ
ジンコソーラーの太陽光パネル「Tiger Neo」シリーズ
(出所:ジンコソーラー)
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 中国の太陽光パネル大手であるジンコソーラーは6月23日、煙台中集来福士海洋工程有限公司との間で「浮体式洋上太陽光発電実証試験センター」の建設について合意したと発表した。

 同センターは、中国山東省・浮体式洋上太陽光発電事業のモデルプロジェクトで、山東省を含む他の地域における洋上太陽光発電の開発・実証に向けて技術支援を行う。ジンコソーラーは、同センターの浮体式洋上太陽光発電所向けに太陽光パネル「Tiger Neo」シリーズおよび関連サービスを提供する。

 洋上太陽光発電は、再生可能エネルギー事業として、ポテンシャルが大きい、収益性が高い、生態環境に優れるといった利点があり、沿海地域でのカーボンピークアウトやカーボンニュートラルの実現に重要な枠組みのひとつとなるという。その一方で、沿海地方は高湿度で腐食性の強い、激しい海風・波打ちが発生するため、発電所の建設にはより高い技術力と完成度の高いシステムが求められるとしている。

 ジンコソーラーのTiger Neoシリーズは、POE封止材、電気泳動装置、Sio2コーディング膜、IP68コネクタ、MBBなどの技術を採用することで、コストパフォーマンス、両面発電、信頼性などで優位性を持つという。さまざまな利用シーンに対応し、沿海地方の気候にも適合するとしている。

 同社は、世界で7カ所の生産拠点があり、2022年3月31日までにシリコンウエハーの生産能力が40GW、太陽電池セル(発電素子)が40GW、太陽光パネルが50GWを達成した。また、太陽光パネルの累計出荷量が100GWを超えたという。

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