中国の太陽光パネル大手であるジンコソーラーは6月24日、中国の菓子ブランドであるWEILONG(衛龍)杏林工場第3期プロジェクトにおいて、出力4.92MWの屋根置きメガソーラー(大規模太陽光発電設備)導入に協力すると発表した。
同プロジェクトは、ジンコソーラー製のN型シリコンタイプの太陽光パネル(N型Tiger Neo 72セル 565W単面モジュール)を採用する。第3期プロジェクトの1年目の発電量は約508.07万kWhを見込んでおり、火力発電所と比べて年間平均約1530.6tの煤、同4673.24tのCO2排出量を削減できる。
WEILONGは、環境負荷を低減した「カーボンゼロ食品工場」の建設を目指している。ジンコソーラーは、WEILONGと協力し、2022年3月までに6.8MWのカーボンゼロ食品工場プロジェクトを建設・系統連系した実績がある。
N型Tiger Neo 565W単面モジュールは、従来のP型Tiger Pro 545Wモジュールと比べて高変換効率、高発電量、低劣化率、低温度係数などの利点がある。全ライフサイクルにおいて総利益を386.68万元(約7790万円)増加でき、顧客企業により高い価値をもたらすとしている。
同社は、世界で7カ所の生産拠点があり、2022年3月31日までにシリコンウエハーの生産能力が40GW、太陽電池セル(発電素子)が40GW、太陽光パネルが50GWを達成した。また、太陽光パネルの累計出荷量が100GWを超えたという。