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再エネの多様な価値とは?、非化石以外の魅力を分析

2022/07/05 20:58
工藤宗介=技術ライター
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実証研究で明確化を目指すポイント
実証研究で明確化を目指すポイント
(出所:UPDATER、三菱総合研究所)
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 UPDATER(東京都世田谷区)と三菱総合研究所は7月4日、再生可能エネルギー由来電力調達に対する意識や指向性に関する実証研究を開始したと発表した。再エネ由来電力における環境価値以外の付加価値について明確化することを目指す。

 電力の環境価値は、日本卸電力取引所が運営する非化石価値取引市場において、電力とは切り離された証書という形で取り引きされる。一方、環境価値以外の付加価値を重視する需要家が増えていく場合、市場を経由しない電力に対して発電事業者による直接取引が活性化すると想定される。

 UPDATERは、発電所の開発経緯や事業者の考え方などを公開した電力小売サービス「顔の見える電力」を提供している。需要家の法人は自らの志向に合致した調達先を、個人は応援先を選ぶことができる。実証研究では、こうした環境価値以外の付加価値に対して、需要家の志向性などについて調べる。

 「顔の見える電力」の契約者を主な対象に、どのような価値を訴求している発電所が実際に需要家に選択されるのか、環境価値以外の付加価値を重視する需要家がどの程度存在するかなどを調査する。また、アンケート調査やヒアリング調査により、どの程度の追加的なコスト負担が可能かといった支払意思額を確認する。

 期間は12月ごろまでの予定で、その後、研究結果の取りまとめを発表する。需要家の電力選択が環境価値以外の付加価値によっても判断されるよう行動変容を促進するには、付加価値を可視化・顕在化し、判断指標のひとつとして活用する仕組みを構築する必要があるとしている。

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