ソーラーフロンティア(東京都千代田区)は7月1日、太陽光発電量予測サービス「フロンティア フォーキャスト」の提供を本格的に開始した。出光興産が特許出願中の独自アルゴリズムを用いて開発した。
太陽光発電所の発電量を予測し、自動で利用者に報告するサービス。出光グループが保有する発電所のビッグデータと、ソーラーフロンティアの40年以上にわたる太陽光発電の研究・開発で培ってきた太陽光パネルの特性に関する知見を活用することで予測精度の向上を実現したという。
発電データは、気象条件の異なる地域の検証用サイトを使用し、複数種類の太陽光パネルの特性を学習済みで、過去の予測実績などの学習データがない稼働初期の太陽光発電所でも高精度に予測できる。独自アルゴリズムにより、太陽光パネルの諸特性に加えて、周囲の環境や、建物による影の影響を反映した工学モデルを構築した。
用途は、自己託送、オフサイト型PPA(電力購入契約)、インバランス回避、エネルギー管理システム(EMS)などを想定する。予測単位は指定発電所(任意点)、単位はkWh。更新頻度は3時間ごと、予測間隔は30分、予測時間は36時間先まで。提供するファイル形式はAPIとなる。
サービス料金は個別見積もり。なお、フィード・イン・プレミアム(FIP)において予測発電量と実発電量に差が生じた場合に支払うインバランス費用の負担については、案件や契約形態によって異なる。ソーラーフロンティア側が負担する契約の場合、インバランス費用を考慮したサービス料金設定になる。