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日立エナジー、中国の洋上風力向けに変圧器と開閉装置を受注

2022/07/16 14:50
工藤宗介=技術ライター
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洋上風力設備向け変圧器「WindSTAR」
洋上風力設備向け変圧器「WindSTAR」
(出所:日立エナジー)
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開閉装置「PASS M00-Wind」
開閉装置「PASS M00-Wind」
(出所:日立エナジー)
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 日立エナジーは7月12日、中国の洋上風力発電設備メーカーである中国船舶集団海装風電から、浙江省寧波市象山の北東海岸沖における浙江象山涂茨(トシ)洋上風力発電プロジェクト向けに、洋上風力発電向け製品群「OceaniQ」の変圧器と開閉装置を受注したと発表した。

 中国の発電事業者である中国広核集団が開発を進める、合計出力280MWの洋上風力発電プロジェクト。単機出力8MWの風車、35基を設置し、66kVの海底ケーブルで陸上昇圧変電所に送電する。2022年末までに運転を開始する予定。

 日立エナジーは今回、洋上風力発電設備向け66kV変圧器「WindSTAR」と72.5kV開閉装置「PASS(Plug and Switch System) M00-Win」を各35台受注した。両製品とも、風力発電設備の限られたスペースに収まるように設計され、強い振動、急な揺れ、腐食、塩水ミストへの耐久性を備える。

 WindSTARは、エステル系絶縁液を使用することで環境効率と火災安全性を実現した。PASS M00-Windは、通常33kVで運用される風車間の集電を66kWで可能にした開閉装置で、デジタルモータードライブ装置や遠隔監視・診断用の先端技術を内蔵したローカル制御盤と統合できる。

 中国では近年、風力発電が急速に発展し、総発電容量の14%を占める。同国では、洋上風力発電の導入拡大と効率性向上に向けて、設備容量の増加と送電電圧の高電圧化が進んでいる。同社は、両製品の提供で、より長距離の送電や電力損失の削減、洋上風力発電の大容量化と信頼性向上を支援するとしている。

 同社は、2021年6月に最初の浮体式洋上風力発電所向け変圧器製品群を提供開始。2022年4月に製品ラインアップの名称を「OceaniQ」に改めた。浮体式洋上風力発電の設備容量は2019年の66MWから2030年には少なくとも6.2GWに増加すると予測されており、成長が見込まれる同市場にOceaniQの拡販を目指す。

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