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2021年の太陽光コストは13%低下、IRENA報告書

2022/07/19 21:11
工藤宗介=技術ライター
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IRENAのホームページ
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(出所:IRENA)
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太陽光と化石燃料のコスト推移
太陽光と化石燃料のコスト推移
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 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が7月13日に発表した報告書「Renewable Power Generation Costs in 2021(2021年の再生可能エネルギー発電コスト)」によると、2021年に導入された再生可能エネルギー257GWのうち約3分の2にあたる163GWの発電コストが、G20諸国の世界で最も安価な石炭火力発電を下回ったことが分かった。

 2021年の再エネ発電コストは、サプライチェーンの停滞や汎用製品の値上がりという逆風にもかかわらず、2020年と比較して太陽光発電が13%、陸上風力発電は15%、洋上風力発電は13%コストダウンした。2021年に導入された再エネは、現在の化石燃料価格の高騰を考慮に入れると、2022年の世界のエネルギー生産コストを約550億米ドル節約できると分析している。

 また、OECD非加盟国で2021年に導入された109GWの再エネは、コスト面で最も安価な新規の石炭火力発電を下回った。今後25年から30年の間に少なくとも年間57億ドルのコスト削減につながると予測される。

 2021年~2022年は、石炭・ガス価格の高騰によって化石燃料の競争力が大幅に低下した。2022年には既存天然ガスプラントの燃料コストやCO2コストは、2021年に新設された太陽光や陸上風力のライフタイムコストの平均4~6倍になる見込み。太陽光・風力発電は、2022年1~5月に、主に天然ガスが占める欧州の化石燃料輸入コストを少なくとも500億ドル節約したと考えられるという。

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