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ソーラーカーポートからEVに充電、オフグリッド運用を実証

2022/07/25 19:23
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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実証の概要
実証の概要
(出所:日置電機)
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 電気計測器を手掛ける日置電機は7月25日、太陽光発電電力を社用の電気自動車(EV)に貯める実証に着手すると発表した。

 東京大学発のスタートアップ企業、Yanekara(東京都台東区)の技術を活用する。同社は、EVを使った電力需給バランスの改善に取り組む次世代型V2X(Vehicle to X)プラットフォームを開発している。

 長野県上田市にある日置電機の本社において、太陽光パネル付きのカーポートから社用のEV(3台)に充電する。太陽光発電電力が少ない時間帯には、EV同士で電力を融通しあうV2V(Vehicle to Vehicle)も可能になる。

 太陽光発電の直流電力をEV に充電できるYanekaraのV2X機器を使う。この機器は、一基で複数台のEV を充放電できる。これによって定置型蓄電池なしで、電力系統と連系しないオフグリッドでの充電システムを目指す。

 実証では、充電するための機能の検証や、電力の有効利用分と損失分のバランスを測定して、オフグリッド運用時の最適な太陽光パネルと蓄電池の容量を試算する。

 また、どのような利用パターンの車両を組み合わせることで、V2V充電を活用した安定的なオフグリッド充電システムを構築できるのかを調査する。

 太陽光パネル付きのカーポートを電源に使う利点は、電線の敷設工事などが最小で済むこととしている。また、EVを蓄電池として使うことで、オフグリッド型システムで必要な定置型蓄電池を不要、または小容量化できる。

 定置型蓄電池よりもkWh単価が安いEV搭載の蓄電池を最大限に活用することで、従来のオフグリッド充電システムで課題となるコストアップを克服することに寄与する。

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