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福島県大熊町にペロブスカイト太陽光、町と東芝が協定

2022/07/25 19:24
工藤宗介=技術ライター
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次世代太陽電池のイメージ
次世代太陽電池のイメージ
(出所:東芝エネルギーシステムズ)
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連携協定締結式の様子
連携協定締結式の様子
(出所:東芝エネルギーシステムズ)
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 福島県大熊町と東芝エネルギーシステムズ(川崎市)は7月22日、「ゼロカーボン推進による復興まちづくりに関する連携協定書」を締結したと発表した。連携協定の一例として、東芝エネルギーシステムズがペロブスカイトなど次世代太陽電池の量産体制を確立した後、同町大川原地区において次世代太陽電池の設置を検討する。

 大熊町は、2021年2月に「大熊町ゼロカーボンビジョン」を策定。同ビジョンでは「2040年までのゼロカーボン達成」を目標とし、再生可能エネルギーの導入目標で「太陽光発電を約60MW導入する」ことを掲げている。同町は、日照に恵まれ、冬の降雪もほとんどなく、国内有数の太陽光発電の適地とされる。

 同ビジョンの達成には、町内に豊富に存在する太陽光エネルギーを最大限に活用することが重要で、法面や住宅の壁など、従来の太陽光パネルを設置できない場所についても活用する必要がある。特に、大川原地区には、商業施設や宿泊温浴施設など、構造上従来の太陽光パネルが屋根に設置できない公共建築物がある。

 同町は2021年度、東芝エネルギーシステムズに「大規模発電アドバイザリー業務」を発注。同社は、町内における再エネの最大限の導入に向けてさまざまな視点から検討し、そのなかでペロブスカイトなど次世代太陽電池について提案した。

 ペロブスカイト太陽電池は、印刷技術を用いてプラスチック基板上に作製できることから、軽量・フレキシブルな次世代太陽電池として注目される。従来型の太陽光パネルでは重量や形態の制約で設置できなかった場所など新たな応用先への適用が期待される。同社は、2025年ごろの量産体制確立を目指している。

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