廃棄物の分別・適正処理などを手掛ける浜田(大阪府高槻市)は7月29日、九州に太陽光パネルのリユース(再使用)、リサイクル(材料の再利用)の営業拠点を新設すると発表した。
北九州市小倉北区米町に設ける九州出張所で、小倉駅の間近に位置する。8月1日に新設する。
九州において、使用済み太陽光パネルの廃棄に困っている発電事業者や施工業者などに対して、パネルのリユースやリサイクルのサービスを提供する。
リユース品は、中古パネルとして買い取って販売し、リサイクル対象品は解体して部材ごとに分別してリサイクルルートに回し、再利用できないものは適正処理を行う。
また、近隣地域の廃棄物処理会社と廃棄処理ネットワークを構築し、将来の太陽光パネルの大量廃棄に備えて、適正に処理できる環境を整えていく。
浜田は、いち早く使用済みパネルの処理に特化した工場を稼働させた企業で、東京都大田区では2017年に、京都府八幡市では2021年に稼働した。東日本・西日本の両方に太陽光パネルの処理拠点を持つ企業は国内で初めてとしている(関連コラム:太陽光パネルのリサイクル最前線、「リユース15万枚、分別・解体3万枚」の浜田)。
九州では現在、自社の処理拠点を持たないものの、すでに提携している企業があり、九州で引き取った使用済みパネルは、九州内の提携先企業の工場で処理するとしている。
九州は他の地域に先駆けて速いペースで太陽光発電所の開発が進んだことから、使用済みの太陽光パネルの大量排出がはじまる時期も、他の地域より早くなると予想される。
明確なビジネスチャンスがある九州でも営業活動をはじめることで、同社が目指す全国でのネットワーク化に近づける。