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みなかみ町で小水力稼働、GPSSと水利組合の共同事業

須川川の水資源を活用、落差34mで定格出力199kW

2022/07/30 22:23
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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上流にある取水堰
上流にある取水堰
(出所:日経BP)
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横軸フランシス方式の水車を採用。定格出力は199kW
横軸フランシス方式の水車を採用。定格出力は199kW
(出所:日経BP)
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お披露目式の様子
お披露目式の様子
(出所:日経BP)
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 再生可能エネルギーの開発・運営を手掛けるGPSS(東京都港区)グループの日本水力開発(東京都港区)と、群馬県みなかみ町の上岩渕水利組合は7月28日、同町で「須川川小水力発電所」のお披露目式を開催した。

 同発電所は、利根川水系の須川川沿いに建設した定格出力199kWの小水力発電所で、6月12日に商用運転を開始した。水利権を持つ上岩渕水利組合と、日本水力開発との共同事業になる。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)を利用して売電単価34円/kWh(税別)で20年間、東京電力パワーグリッドに売電する。

 お披露目式には、発電事業者の関係者のほか、みなかみ町長や地域住民など約30人が参加した。みなかみ町の鬼頭春二町長は、「日本政府がカーボンニュートラルを宣言する中、たいへんに時宜を得た取り組み。みなかみ町は、国連のユネスコエコパークに登録して人と自然の共生を目指しており、その理念とも一致する」と祝辞を述べた。

 同発電所は、須川川の上流で取水して導水路で下流に設置した発電所まで水を流して水車を回して発電する。取水堰と水車の落差は33.93mで、最大使用水量は0.7m3/sになる。水車には、フランスMAVEL製の横軸フランシス方式を採用した。年間の発電量は、約250世帯分の電力消費量に相当する約98万4000kWhを見込む。

 「須川川小水力発電所」を設置した西峰須川地区には、もともと水力発電所があり、50年以上前に閉鎖された。その後、上流の取水堰と導水路は、専ら農業用水に使われていた。今回の小水力発電事業によって取水堰と導水路の改良工事を行い、須川川の水資源を農業に加え発電にも活用することで、地域に新たな経済価値をもたらすことになった。

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