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大ガス、ウエスト、JR九州の3社、非FIT太陽光を共同開発し、駅舎などに供給

2022/08/01 23:20
工藤宗介=技術ライター
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事業スキーム
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(出所:ウエストHD)
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JR九州下関太陽光発電所の設置場所
JR九州下関太陽光発電所の設置場所
(出所:ウエストHD)
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JR九州下関太陽光発電所のイメージ
JR九州下関太陽光発電所のイメージ
(出所:ウエストHD)
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 大阪ガスとウエストホールディングス、九州旅客鉄道(JR九州)は7月29日、JR九州が保有する線路沿いなどの遊休地を活用し、固定価格買取制度(FIT)に依存しない中小規模の非FIT太陽光発電所を共同開発すると発表した。3社は、再エネ電力を「作る」から「使う」までの一貫したスキームの実現を目指す。

 同スキームでは、ウエストHDがJR九州から遊休地の貸与を受け太陽光発電所を建設する。発電所の運転開始後は、大阪ガスが発電された電力および環境価値の需給管理と長期の電力購入を担当し、再エネ100%の電力を供給する電気料金メニュー「D-Green」シリーズを通じてJR九州の駅舎などの施設に供給する計画。

 3社共同開発事業の第1号案件として、山口県下関市に「JR九州下関太陽光発電所」を建設し、9月以降に運転開始する。同発電所はパネル出力85.02kW、連系出力44kWで、年間発電量は8万6700kWhの見込み。太陽光パネルはウエストHD製のOEM製品、パワーコンディショナー(PCS)は中国ファーウェイ製を採用。EPC(設計・調達・施工)およびO&M(運営・保守)サービスはウエストHDが担当する。

 大阪ガスとウエストHDは、4月に締結した資本業務提携を通じて、大阪ガス顧客が保有する遊休地を活用した太陽光発電所の開発を目指してきた。また大阪ガスとJR九州は、JR九州筑肥線の駅舎にDaigasグループが保有する発電所由来の環境価値が付与された再エネ電力を供給しており、再エネ分野のさらなる協業に向けて協議を重ねてきた。3社は、今後も開発規模拡大に向けて検討していく。

 Daigasグループは、2030年度までに自社開発・保有および他社からの調達も含めて国内外で500万kW(5GW)の再エネ電源の確保を目指しており、現時点で約149万kW確保している。大阪ガスは、非FIT太陽光発電の共同開発でウエストHDのほか、日本エネルギー総合システム(JPN)やJAG国際エナジー、エコスタイルなどと提携している。

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