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誰にでも太陽光の恩恵を! 米加州が貧困層向けに300MWを設置支援(page 3)

低所得者向け集合住宅を対象に大規模な再エネ普及策

2016/02/24 00:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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低所得者だけでなく全需要家に利点

 実は、このプログラムは太陽光発電システム設置に補助金が出る賃貸集合住宅に住む低所得層のみならず、すべての経済的階級に所属する電力消費者にメリットがある。

 カリフォルニア州は、電力会社に対し、低所得層向け電気料金割引プログラムを提供することを義務つけている。このプログラムは「California Alternate Rates for Energy(CARE)と呼ばれ、連邦貧困所得基準の200%未満の世帯が、冷暖房、照明、調理など最小限の電力需要を満たせるように設けられた支援制度である。

 CPUCのデータによると、現在450万の世帯が「CAREプログラム」に参加しており、これは同州で同プログラムに参加できる世帯の84%を占めている。同プログラムに参加した世帯は、30~35%の電気料金の割引が受けられる。ちなみに、2014年にこの支援プログラムに要した費用は12億米ドル。この金額は、全電力消費者から集められたものである。

 Sarem氏によると、太陽光発電システムの設置により、低所得世帯は電力会社からの電気購入量を減らすことができる。それにより、CAREプログラム予算を計算するベースが小さくなり、他の電力消費量の負担額も自動的に下げることができる(図2)。

図2●カリフォルニア州CAREプログラム参加年間収入基準(出所:加州の資料を基にJunko Movellan氏作成)
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