探訪

嵐山町に稼働した「自家用の水上太陽光」、アップル「再エネ100%」も追い風

電子部品・材料業界で進むサプライヤーへの「再エネ利用」の浸透

2018/02/20 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテック研究所
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 埼玉県の中部にある比企郡嵐山町のため池「大沼」の水上で、出力約318kWの太陽光発電所が2017年12月に稼働を始めた(図1)。

図1●出力318kWの水上太陽光発電所
左に見えるのが太陽インキ製造の本社工場(出所:日経BP)
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 嵐山町は、東松山台地や外秩父山地に囲まれ、歴史的に農業が盛んな一方、関越自動車道が通り、嵐山小川インターチェンジを有するなど、交通の便に利点があり、工場や物流施設が多く立地する。

 大沼は、そのような地域を象徴する場所の一つと言える。農業用のため池である大沼の隣には、太陽ホールディングスグループの太陽インキ製造の本社工場が建っている。同社は、プリント基板で使われる絶縁材である、「ソルダーレジスト」の大手として知られる。

 ソルダーレジストは、プリント基板上で導電部以外の場所を覆い、正確に絶縁する役割を担う。はんだが所定の場所以外に付着して導通し、短絡を引き起こすことを防ぐ。太陽インキ製造は、このソルダーレジストの市場シェアで世界トップの企業である。

 大沼に稼働した「嵐山大沼水上太陽光発電所」は、グループ会社の太陽グリーンエナジー(嵐山町)が開発・運営している。

 発電した電力は、隣接している太陽インキ製造の本社工場で自家消費されている。

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