探訪

久喜市最大級のメガソーラーが屋根上に稼働(page 3)

物流施設の付帯設備で地域と地球環境にも貢献

2019/04/02 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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17施設で26MWの太陽光

 ESRでは、こうした物流施設の屋根上には、太陽光パネルを設置し、発電事業を行うことを基本としている。日本で開発中も含めた21施設のすべてに屋根上太陽光を設置しており、出力は最小で250kW、最大で6.5MW。稼働済みと設置容量の決まっている建設中案件(合計17施設)の太陽光設備を合計するとPCS出力で約26MWに達する(図5)。

図5●ESRの物流施設と太陽光設備の規模
(注:DCはディストリビューションセンターの略)(出所:ESRの資料を基に日経BP作成)
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 最大規模の屋根上太陽光を導入したのは、大阪市住之江区の「レッドウッド南港ディストリビューションセンター」で、延べ床面積12万m2と15万m2の2棟からなる。両棟に設置する太陽光パネルは合計で2万8160枚、7.462MW、連系出力は6.5MWに達する。太陽光パネルは、トリナ・ソーラー製の両面ガラスタイプを採用した。1サイトにおける屋根上太陽光の出力規模としては、国内最大級とみられる(図6)。

図6●「レッドウッド南港ディストリビューションセンター」の屋根上太陽光
(出所:日経BP)
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 ESRで再生可能エネルギープログラムのディレクターを務めるブライアン・グールド氏は、「物流施設の屋根上は太陽光発電に大変に適しており、太陽光パネルを設置して発電事業を行う意義は大きい。太陽光発電設備のない物流施設は恥ずかしいこと」と話す。

 同社グループでは、物流施設の運営と屋根上太陽光の運営は別のSPC(特別目的会社)を設立して事業化し、両事業に固有の収益変動リスクが互いに影響しない形にしている。物流施設運営のSPCにとっては、屋根上を太陽光運営のSPCに賃貸しする形になり、安定した収益源の1つになる。

 屋根上太陽光事業に関しては、固定価格買取制度(FIT)による売電事業を採用してきた。ただ、2019年度の買取価格が500kW以上では入札制に移行するなど、14円/kWh以下になる可能性が高いことから、今後の新規案件では、自家消費型も検討しているとう。

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