探訪

「雑草を食べきれず、ヒツジを増やしました」、明石土山のメガソーラー(page 6)

ヒツジを放牧しない区域は、除草剤を積極的に使う

2019/06/11 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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5年目にPCSの大規模点検と修繕

 2018年は、稼働後、5年目だった。事業計画に従って、第1期と第2期合わせて30台のPCSの内部を総点検した。

 こうした大規模な点検作業は、日本毛織にとって初めてだったため、PCSメーカーの推奨に従って実施した。

 この点検では、重度の異常などはないことがわかったものの、想定以上に消耗しており交換した部品などもあったという。

 PCSは毎年、8月に点検している。毎年5日~1週間をかけ、天気を見ながら、悪天の日には早い時間から点検に入る一方、好天の日には、できるだけ遅い時間から点検をはじめるなど、点検期間中でも売電ロスを減らすよう工夫している。

 PCSは、コンクリートの堅牢な小屋に密閉して収納している(図10)。金属製の筐体にPCSを収めているメガソーラーを多く見かけるが、日本毛織では、コンクリートの小屋に収めている。

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図10●PCSを収納しているコンクリートの小屋
避雷針や屋根上に太陽光パネルを備える(出所:日経BP)
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 熱や埃の影響を考えて、慎重を期してコンクリートの小屋を用意したという。小屋の屋根の上にも、太陽光パネルを設置した。これもメガソーラーの発電電力となる。

 また、この小屋や連系設備の周囲には、それぞれ複数本の避雷針を立てている(図11)。国内のメガソーラーでは、あまり見られない光景である。落雷対策にも、一般的なメガソーラー以上に慎重な対策をとっている。

図11●連系設備の周囲にも複数の避雷針
(出所:日経BP)
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●発電所の概要
名称ニッケまちなか発電所 明石土山
所在地兵庫県加古郡稲美町六分一 1181-3ほか
敷地面積22万3983.20m2
発電事業者日本毛織
太陽光パネル容量合計17.009MW
(第1期:11.035MW、第2期:5.974MW、第2期は稼働当初の5.782MWから約192kWを2017年に増設)
パワーコンディショナー
(PCS)容量
非公開
EPC(設計・調達・施工)サービス竹中工務店
太陽光パネル非公開
PCS非公開
O&M(運用・保守)ニッケ機械製作所
羊の運用・除草ニッケ不動産
売電開始日第1期:2013年10月、第2期:2014年2月
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