探訪

「統括事業所」で有資格者を柔軟に活用、金ケ崎の特高メガソーラー(page 4)

連系設備の基礎にヒーター、積雪と凍結防止で点検しやすく

2018/08/21 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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積雪期は工事を中断、他の発電所の工事に割り振る

 アレイは横向きで4段、設置角は20度、太陽光パネル低部の地面からの高さは約80cmを基準とした(図6)。近隣の最大積雪深は平均約40cmで、その2倍の高さとし、パネルから雪が滑り落ちて地面に溜まっても、パネル低部に届きにくくなるようにした。

図6●積雪を考慮して太陽光パネル低部の高さは約80cm
図6●積雪を考慮して太陽光パネル低部の高さは約80cm
設置角は20度とした(出所:日経BP)
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 積雪期となる1~2月は、2017年、2018年とも工事を中断する計画をたてた。EPC(設計・調達・施工)サービスは、親会社の日本コムシスが担当している。

 同社は、多くの太陽光発電所のEPCサービスを受託している(関連インタビュー)。このため、金ケ崎の積雪期には、近隣で建設中の別の発電所に金ケ崎の従事者に加わってもらい、集中的に進めるといった調整が可能となった。

 太陽光パネルは、中国トリナ・ソーラー製を採用した(図7)。72セル/枚で構成した出力320W/枚の製品を6万4836枚並べ、太陽光パネルの容量は20.747MWとなっている。直列で18枚を接続した。

図7●PCSはTMEIC製、太陽光パネルはトリナ・ソーラー製
図7●PCSはTMEIC製、太陽光パネルはトリナ・ソーラー製
直流1000V対応機の採用や、所内を昇圧して送電することで投資効率、発電効率を増している(出所:日経BP)
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 これに対して、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力は18.75MWとなっている。

 PCSは、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。定格出力750kW・直流1000V対応機を25台設置した。遠隔制御が可能な機種としている。

 PCSの隣で交流電流を6.6kVに昇圧して敷地内を送電し、連系設備で最終的に66kVに昇圧し、特別高圧送電線に送電している。

 杭基礎と架台は、中国Powerway Renewable Energy製の一体型の製品を採用した(図8)。起伏がある地形での設置に向く上、コスト面の利点が大きかったとしている。

図8●中国Powerway Renewable Energy製の杭基礎と架台を採用
図8●中国Powerway Renewable Energy製の杭基礎と架台を採用
起伏のある地形に向くだけでなく、コストと施工性に優れるという(出所:日経BP)
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