エネルギー・ITベンチャーによる「不良ゼロ」目指すメガソーラー(page 3)
ストリング監視による緻密なO&Mで融資条件が改善
2015/12/15 00:00
加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
経年劣化を自動で検出できるシステムに
ストリング監視システムの構築では、エプセムのもう一つの強みが生きた。東社長のプログラムの知見である。
発電所内の配置を地図状にイラスト化し、発電状況を色分けして表示したり、蓄積した過去のデータを容易に参照したりする、といったプログラム開発に、これまでの経験が生きた(図2)。中でも、インターネット上でプレイするゲームの開発で培った技術が有効だったという。
図2●ストリングごとの発電状況をひと目でわかりやすく表示
茨城県のメガソーラーの例。上の画像の中央付近の青みがかった場所は、隣の市道との境に設置したフェンスが影になり、発電量が低下している。フェンスの網目の影は、人には見えにくいがパネルへの入光を妨げるという。発電量は1分ごとに計測し、リアルタイムに表示。過去に遡って閲覧する記録用データは、3分間隔の平均値を表示(出所:エプセム)
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発電量は1分ごとに計測し、送信する。リアルタイムの表示では、この1分間隔で計測したデータを確認できる。過去に遡って閲覧する記録用のデータには、3分間隔の平均値を使っている。