トラブル

北東からの強風で、基礎ごとアレイが吹き飛ぶ(page 3)

宮崎で、昨秋の台風24号による被災太陽光発電所を巡る・その1

2019/02/21 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 もう一つの大きな被害は、北東端と北西端にそれぞれ近い位置の二つのアレイが、基礎ごと地面から持ち上がり、前列のアレイの上に、逆さまになって乗り上げていることである(図3)。これもやはり、北東側から南西側に向かって逆時計回りに巻くように吹く強風によって生じる典型的な被災の状況という。

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図3●基礎ごと地面から吹き飛んで、前列に逆さまに乗り上げている二つのアレイ
(出所:上の2段は日経BP、下の2段は近隣地域の住民)

 この低圧発電所は、以前にも同じように強風の際に、北東端のアレイが基礎ごと吹き飛び、北隣のアレイの上に逆さまに乗り上げたことがあった。これも同じような状況で生じたのではないかという。

 南九州では、こうした台風時に北東側から南西側に向かって時計の逆回りに巻くように吹く風への対策として、強風に備えて基礎や架台を適切に設計・施工することは当然として、耐荷重性などが不十分な場合でも、北端のアレイの裏面に壁を築いたり、防風板を追加することで、強風によってパネルが巻き上げられたり、基礎ごと地面から吹き飛ぶような損壊を一定程度、予防できる可能性がある。

 この発電所の基礎は、比較的小さなコンクリートで、架台と組み合わせた際のこの地域の強風への対応として、不十分な可能性があるという(図4)。

図4●強風に対して十分に配慮した基礎と架台の設計だったのか?
(出所:日経BP)
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