トラブル

雪の重みで太陽光の架台が倒壊、設計ミスが原因か(page 2)

エネテク 第6回

2018/05/02 06:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 積雪地域では、毎年一定量の降雪が予想され、それを想定して架台を設計するのが一般的である。

 もし、例年のレベルを大きく上回る記録的な降雪があった場合には、想定以上の積雪荷重が加わり、架台が曲がったり倒壊することがある。その場合、例年の積雪には、対応できる設計のため、倒壊箇所を直せば、翌年から通常の積雪に対応できる場合もある。

 しかし、架台の設計自体に問題があり、通常の積雪量でも荷重を吸収できず、架台が曲がってしまうような場合には、倒壊箇所を直すだけの対応では、毎冬、積雪のたびに同じトラブルを繰り返す恐れがある。今回の発電所は、まさにそうした例となる可能性がある。

 そこで、エネテクでは、この発電所に対して、架台などを抜本的に是正することを提案した。

 また、当面の対処策として、エネテクが太陽光パネル上を含めて除雪することで、積雪後、比較的短い時間で、パネルの積雪荷重を減らし、架台が倒壊するトラブルを防ぐことになった(図3)。

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図3●当面の対応策として、太陽光パネル上も除雪
北関東にある太陽光発電所(出所:エネテク)
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 根本的な解決策として、その後、この発電所では、発電事業者とEPC(設計・調達・施工)サービス会社が協議した結果、EPCサービス会社の負担で発電所を作り直し、設計の不備を解消した。現在では、一定の積雪時にも、これまでのような積雪荷重によって架台が曲がるといったトラブルは起きなくなった。

 発電所の再設計や施工にともなうEPCサービス会社の負担額は、1億円以上に及んだという。

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