トラブル

大規模なコネクター焼損、パネルや架台の焦げ、その原因は?(page 2)

エネテク 第7回

2018/05/10 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 原因を調べてみると、いくつかのミスが重なった上、落雷の影響で生じたことが推察できた。

 まず、不適切なコネクターを使っていることが問題だった。焼損などが起きていた場所のほとんどは、太陽光パネル同士を接続している部分ではなかった。太陽光パネルと小型のパワーコンディショナー(PCS)を接続しているコネクターだった。太陽光パネルを直列に接続し、最後にPCSと接続する回路の端部となる。

 太陽光パネルメーカーは、パネルにコネクターを取り付けた状態で出荷する。一般的には、「MC4」と呼ばれる規格に基づいたコネクターが採用されている。この規格品同士の接続は、ほぼ問題がなかった。

 一方、PCS側は、施工会社が用意したものが使われる。この発電所では、そこに正規の「MC4」コネクターではなく、「MC4」の「互換品」が使われていた。コスト削減が理由とみられる。この「互換品」が、実際には適切に接続できない、劣悪な製品だったようだ。

 こうした適切ではないコネクターを使った場合、電線の芯線を適切に接続できない恐れがある。芯線同士がうまくかみ合わない、ちょっとした衝撃ですぽっと抜けてしまうといったことから、接続の不具合や断線が起きやすいという。

 これに加えて、不適切な施工が、損傷に至る可能性を高めたと見ている。

 PCS側に用意された「互換品」は、品質に問題があるためか、「MC4」のコネクターとすんなりと適切に接続できない製品も多かったとみられる。

 その上、施工者の不適切な作業が重なり、コネクター同士の締め付けが緩かったり、コネクター同士の圧着が不十分だったりしたほか、うまく噛みあわないコネクター同士をなんとか接続しようと、不適切な角度で力任せに押し込んだりした場所で、焼損などが起きたのではないかと見ている(図2)。

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図2●溶けたコネクター
太陽光パネルとPCSを接続するコネクターで主に生じた(出所:エネテク)
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 不十分な品質に加え、施工の不具合が重なったことが、焼損が起きた背景にあると予想している。

 同社では、多くの発電所で、同じような原因と見られるコネクターの損傷を見てきたという。コネクター内の抵抗が過剰に高くなり、最終的に焼損に至ることがある。

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