トラブル

接続箱や電線が炭のように丸焦げ、配管の未固定と地盤沈下で火災に(page 3)

エネテク 第9回

2018/05/24 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 エネテクでは、原因として二つの要因が複合的に連関した可能性を挙げている。

 一つは、これまで紹介した接続箱の配線の施工不良である。焦げていなかった接続箱の状態から(図3)、電線を通した樹脂製の保護管は、接続箱の配管穴を通してあるだけで、固定具で適切に固定されていないことがわかった。

図3●焦げていなかった接続箱
保護管を適切に固定していない(出所:エネテク)
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 もう一つは、地盤沈下である。地面が沈下したり、崩れている場所が多く見られた。こうした場所では、アレイ(太陽光パネルを架台に固定する単位)ごと大きく沈んだりしていた(図4)。

図4●地盤沈下や地面の崩れ
これも各地で生じているトラブルの一つ(出所:エネテク)
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 渓谷のように、ぐっさりと浸食されている場所もある。これも適地ではない場所への設置や、あるいは、施工の不良といえる。

 エネテクの推察では、こうした地盤沈下が生じたときに、接続箱の配管穴にしっかり固定していない保護管は、そのまま下に引っ張られやすい。これによって、保護管内を通っている電線にも、引っ張られる力がより大きくかかり、抜け落ちてしまった結果、接続先であるPN極の端子が短絡し、火花が生じたのではないかと見ている。

【エネテクによるトラブル・シューティング】
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