トラブル

発電ロスの元、「接続間違え」を甘く見ない(page 2)

エネテク 第14回

2018/07/19 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 ここではやはり、アレイ間をまたぐ「渡りケーブル」のパネル接続で、電線の接続ミスが起きていた(図2)。「渡りケーブル」の場合、パネルに付属している電線では、長さが足りないことが多い。そこで、延長ケーブルを現地で作成して接続する。ここで誤りが起きやすい。

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図2●「渡りケーブル」の接続が間違えていた
延長用の電線のコネクタの極性間違いが起きやすい(出所:エネテク)
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 アレイの両端部に位置する太陽光パネルと、接続箱やPCSを接続する場合も同じである。ここでも延長用の電線を作成して接続する。

 ここで起きやすいのは、延長用の電線に取り付けたコネクタが、両方ともプラス、またはマイナスになっているというミスである。極性を間違え、プラスとマイナスを接続するはずが、プラスとプラス、マイナスとマイナスで接続してしまう。

 同じような間違えを乾電池で説明すると、複数の乾電池を直列接続している中で、一部を誤ってマイナスとマイナスで接続すると、その2個分の電池は機能せず、2個分に相当する電圧が低下している状態となる(図3)。太陽光パネルでも同じ現象が起きる。

図3●乾電池を使った直列接続間違えの説明
接続を間違えた電池分の電圧が上がらない(出所:エネテク)
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 今回の例の場合、8枚の太陽光パネルの直列接続による回路のうち、アレイの両端に位置する4枚で、このような極性の間違えがあった。この4枚分の発電をロスしている状態だった。これによって、開放電圧が本来の約280Vに対して、半分の約140Vとなっていた。

 この状況を顧客に説明し、了承を得た上、エネテクが延長用の電線のコネクタのプラス、マイナスの極性を設計通りに直した。すると、この回路の開放電圧は設計通りの約280Vに上昇し、発電が正常化した(図4)。

図4●是正後は電圧が正常に上昇
是正前の約140Vから約280Vへ(出所:エネテク)
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