トラブル

煙突からの灰が太陽光パネルを覆い、発電量を3割近くロスも(page 3)

エネテク 第15回

2018/08/02 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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洗浄の効果が大きい2つの条件

 洗浄の効果がある太陽光発電所は、まず、近隣に太陽光パネルの表面を汚す微小物質の排出源があること。今回の場合は煙突で、このほか、農地や畜産施設などが影響する場合もある。もう一つは、屋根上などのようにパネルの設置角が小さいことである。

 汚れが表面に積もりやすく、雨で流れ落ちにくいという二つの環境が揃うと、汚れによる発電量のロスが大きくなりやすい。

 エネテクによると、こうした環境にある太陽光パネルを洗うと、洗浄コスト以上の売電収入の増加が見込める場合も多いという。同社の場合、洗浄の費用は、出力1MWあたり約100万円に設定している。

 パネル洗浄の依頼が増えているのは、こうした費用対効果が認識されてきたこともあると見ている。定期的な洗浄の依頼も増え、最近では、九州南部の新燃岳の噴火の後、近隣から新たに受注した。

 養豚場や養鶏場の屋根上や隣接地の太陽光パネルも、洗浄するとストリングごとに60W~100Wといった発電量の差が生じることがあった(図4)。この分だけロスしていたと考えられる。

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図4●洗浄の効果をその場で確認
他の発電所における例(出所:エネテク)
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