トラブル

発電量や日射量のデータ送信が停止、原因はカラス(page 3)

エネテク 第17回

2018/09/13 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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LANケーブルが突かれ、発電量を確認できず

 別の太陽光発電所では、遠隔監視システムの情報をインターネット上で確認できなくなった例もあった。発電量の情報が確認できない場合、その原因として、発電自体が停止しているか、遠隔監視システムの不具合が考えられる。

 エネテクの担当者が現地に向かって調べていると、発電は止まっておらず、稼働を続けていた。

 しかし、遠隔監視システムのデータ送信を担う通信ケーブルに、破損している場所があった(図3)。通信には、一般的なLAN(local area network)を採用している。

図3●突かれて損傷していたLANケーブル
1対・2本の銅線が損傷(出所:エネテク)
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 このLANケーブルの経路の1カ所で、外を覆う被覆が破られたうえ、配線の一部が損傷していた。LANケーブルは、8本の銅線を2本ずつ撚って4対で構成されている。このうち1対・2本の銅線が損傷していた。

 銅線を覆う被覆に、鳥のクチバシで突いたような跡が残っている上、一部でこの被覆が剥がれ、銅線が剥き出しになって損傷していた。

 このLANケーブルを取り替えると、遠隔監視システムは正常に戻り、発電量などのデータの送信が復旧した。

 こうしたカラスによると思われる配線の断線の被害を防ぐためには、ラックなどを適切に活用するなど、配線をより強固に保護する工夫が必要になる。カラスが多く飛来する場所では、とくにそのような対策が欠かせない。

 一定のコストはかかるために、こうした予防策を省く発電事業者も多いが、それほど高額ではなく、被害にあって修復させるまでの手間とコストを考えれば、施工時から対策を打っておくことが長期的な運営の面では望ましい。

【エネテクによるトラブル・シューティング】
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