トラブル

パワコンが「爆発」、埋めた木の腐食に起因?(page 3)

エネテク 第19回

2018/10/11 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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地盤沈下でボーリング調査中に

 PCSの爆発に至った直接の原因は、この太陽光発電所内で実施された、ボーリング調査と呼ばれる地中の調査だった。

 稼働中の太陽光発電所の敷地内で、なぜ地中の調査が必要になったのか。

 それは、敷地内で過剰に地盤が沈下し始めていたためだった。過剰な地盤沈下の原因は、施工時に地中に埋めた木にあると考えられた。

 太陽光発電所の施工時に、もともと敷地内に生えていた木を伐採し、それを敷地外に持ち出して処分せず、細かく砕いてチップ状にし、地表を覆うことで防草効果などを狙う手法は、国内の太陽光発電所で一般的に採用されている。

 ところが、この太陽光発電所では、伐採した木を細かく砕くことをせずに、そのまま地中に埋めていた。

 地盤沈下したのは、木をそのまま埋めていた場所だった。このため、木が腐って硬度が下がったり、体積が減ったりすることによって、地表の土が沈下したと推測された。

 その影響は、発電設備にも及ぶことが予想された。アレイ(太陽光パネルを架台に固定する単位)が地盤沈下の影響を受け、沈み込むといった状況が生じることが予想できた。

 そこで、発電事業者は、埋めた木の状況を把握するために、ボーリング調査をすることにした。

 ボーリング調査の際、円筒状の器具で地中に掘り込んでいたところ、太陽光発電システムの電線を損傷させてしまった。すると、電線が損傷した場所の周囲は焦げ、さらに、この損傷場所から離れた場所にあるPCS内から爆風が吹き出し、筐体や部品が外に向けて飛散した。

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