特集

ソバと太陽光を分け合う沼田のメガソーラー(page 2)

「藤棚式」架台に100Wパネルを1万枚設置

2016/03/10 00:00
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
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「藤棚式のメガソーラー」で発電とソバ栽培

 2013年3月に農林水産省が「ソーラーシェアリング導入に関する指針」を発表したことを受け、各地で営農型の太陽光発電所に取り組む動きが活発化しているものの、出力1MWを超える大規模なソーラーシェアリングは珍しい。

 ソーラーシェアリングは、通常よりも高めに設置した太陽光パネルの下で、作物を栽培する。パネル架台を取り付けた支柱を地面に固定する基礎部分の農地を一時転用する。ただし、発電設備の影による作物の収量減が20%以内であることなどが条件になる。逆に言えば、農業収入の20%の減収分を超える売電収入を得られれば、その土地から得られる収入が増加することになる。

 現在、国内で建設されているソーラーシェアリングには、大きく2つのタイプがある。農地の上に等間隔で支柱を立て、藤棚のように小型の太陽光パネルを一定の間隔で固定する方式。もう1つが、アレイ(複数パネルの設置単位)を可動式架台に固定し、太陽の動きを追いつつ設置角を変える追尾式架台システムだ(関連記事)。「沼田市利根町太陽光発電所」は、前者の「藤棚式」を採用した。両方式とも、1本の支柱が、複数枚のパネルを支え、地面から十分な高さがあるため、作物を栽培できるスペースを確保できる。

 「沼田市利根町太陽光発電所」は、日本アジアグループ傘下のJAG国際エナジー(東京都千代田区)がコンストラクションマネジメント(CM)業務を担当した。EPC(設計・調達・施工)サービスは佐田建設(前橋市)が担い、架台と電気設備の設計・施工はイー・トップ(東京都千代田区)が担当した。太陽光パネルは日能興産製、パワーコンディショナー(PCS)は田淵電機製を採用した(図2)。

図2●JAG国際エナジーがコンストラクションマネジメント、佐田建設がEPCを担当した(出所:日経BP)
図2●JAG国際エナジーがコンストラクションマネジメント、佐田建設がEPCを担当した(出所:日経BP)
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