特集

ソバと太陽光を分け合う沼田のメガソーラー(page 4)

「藤棚式」架台に100Wパネルを1万枚設置

2016/03/10 00:00
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
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ソバの収穫量は目標に届かず

図4●2015年9月初旬にソバの花が咲いた(出所:椎坂建設)
図4●2015年9月初旬にソバの花が咲いた(出所:椎坂建設)
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図5●2016年度はソバの花からハチミツを採取する計画を立てている(出所:椎坂建設)
図5●2016年度はソバの花からハチミツを採取する計画を立てている(出所:椎坂建設)
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図6●2015年11月までにコンバインで収穫した(出所:椎坂建設)
図6●2015年11月までにコンバインで収穫した(出所:椎坂建設)
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 昨年7月31日の発電開始とともに、種を播き、9月初旬には花が咲いた(図4、図5)。11月までには収穫した(図6)。初心者でも栽培しやすいとはいえ、ソバの耕作は初めてゆえ、試行錯誤の連続だった。それでもソバ栽培の専門家の指導を受けつつ、収穫までたどり着いた。自社で粉に引いて袋詰めした。1年目は実証的な意味合いが大きいこともあり、関係者に試供品として配布した。

 収穫に成功したとはいえ、収量は目標にした「10a当たり1俵(45kg)」の半分程度となる同28kgに留まった。

 収量が少なくなったのは、複数の要因があった。目に見えるものとしては、茎の倒伏やシカとイノシシと思われる鳥獣による踏み荒らし被害があった。また、そもそも種を播く時期や量についても、適切でなかった可能性が高かった。

 そこで、2016年度には、以下のような改善計画を検討している。(1)種を播く時期を7月末から8月上旬に変え、播く量を2割程度増やして、100a当たり120kgにする。(2)茎の倒伏を招いた原因となった窒素過多を防ぐため、一部の畑に投入した堆肥を取りやめる。(3)鳥獣による被害を防ぐため、電撲柵を設置する。これには2016年度の国庫補助事業で実施することになっている。(4)種を播いた後に実施したトラクターによる覆土を止める。昨年、トラクターによる覆土の結果、タイヤの跡に発芽障害が発生していた。専門家などの意見を聞いた結果、土を被せず、直播のままでも発芽・生育に問題ないと判断した。

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