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駐車場屋根と防災拠点を兼ねるソーラーカーポート(page 3)

売電に加え、環境、快適、防災の“一石四鳥”を追う太陽光発電所

2016/09/28 00:00
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
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県内の企業が設計・施工、資金を融資

 設計はフケタ設計(宇都宮市)、施工は渡辺電設(栃木県足利市)が担当し、太陽光パネルはカナディアンソーラー製(265W/枚)・3985枚、PCSは田淵電機製(25kW)を採用した。総事業費は5億5000万円で、足利銀行から融資を受けた。買取価格は32円/kWh(税抜き)。

 どまんなか たぬまの篠原敏秀社長は、「3年ほど前から佐野市とも協議し、環境面から太陽光発電の設置を検討し始めた。並行して、道の駅の防災拠点としての機能を高めるため、屋根付き駐車場にも着目してきた。太陽光パネル付きの駐車場屋根を導入することで、行政による災害対策を補完し、安心安全な街づくりに貢献できる」と話す。

 道の駅「どなんなか たぬま」では、すでに電気自動車用の充電器を導入するなど、市と連携して環境対策に取り組んできた。太陽光については、建物の上に設置する検討をしたが、ドームの屋根形状から設置できなかった。

 一方で、東日本大震災では、被災者が自動車で避難して、近隣にある道の駅の駐車場で避難生活を強いられたケースが指摘された。こうした教訓から、道の駅の防災拠点としての役割が注目され、佐野市でも、道の駅を防災計画のなかに位置づける方向になった。

 加えて、「道の駅の利用者にとっても、雨でも濡れずに快適に来館できる。夏は車中の温度が上がりにくく、冬の積雪時にもクルマに雪が積もらずに済む。平常時にも利点が多い」と、篠原社長は言う(図4)。

図4●雨の日にも濡れずに乗り降りできる(出所:日経BP)
図4●雨の日にも濡れずに乗り降りできる(出所:日経BP)
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