特集

太陽光発電所も「ルンバ」のような除草でサッパリ!自律ロボットを活用(page 2)

芝刈り用機種を応用し、無人でこまめな草刈りを実現

2018/01/17 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテック研究所
印刷用ページ

22年前に製品化

 もともと「草」刈機ではなく、「芝」刈機であるため、太陽光発電所の地形や土地の状態、雑草の状態によって使えない場合も出てくる。一定の条件の中で、より効率的に草刈りする目的で導入する。

 普段は屋外の充電ステーションに待機し、設定に従って、まさに「ルンバ」のように自律的に走行しながら草を刈り、充電量が少なくなると充電ステーションに戻る(図3)。満充電後には、刈り残した場所に向かい、再び刈りはじめる。

クリックすると拡大した画像が開きます
図3●ロボットによる芝刈りの概要
クリックすると拡大した画像が開きます
図3●ロボットによる芝刈りの概要
クリックすると拡大した画像が開きます
図3●ロボットによる芝刈りの概要
ハスクバーナ社のロボット芝刈機「Automower」の例。ワイヤーで設定した区域を自律的に走りながら刈る。充電量が減ると充電ステーションに戻ってくる(出所:ハスクバーナ・ゼノア)

 スウェーデンの林業・農業・造園向け機器メーカーであるハスクバーナ社が製品化したものだ。初号機は22年前と、「ルンバ」よりも早く世に出ていた。スウェーデンという、先進的な技術や機器への挑戦に旺盛な地域ならではの機器の一つと言える。

 国内では日本法人のハスクバーナ・ゼノア(埼玉県川越市)が、販売会社などを通じて展開している。

 ハスクバーナ社は、スウェーデン王室に納めるライフル銃の製造を祖業とし、1689年に設立された老舗企業である。現在は、ロボット芝刈機や草刈機のほか、チェーンソー、ブロワーなどを製造・販売している。オートバイを手掛けていた時期もある。

 日本法人は元々、1910年に東京瓦斯電気工業として創立後、農林・造園機器メーカーとして事業を展開し、2000年代に入ってハスクバーナグループに入った。

 ハスクバーナ社のロボット芝刈機「Automower(オートモア)」は現在、国内で約10カ所の太陽光発電所で採用されているという(図4)。本国を含めた海外では、これまで太陽光発電所で稼働した事例はないようだ。

クリックすると拡大した画像が開きます
図4●国内の太陽光発電所における活用例
クリックすると拡大した画像が開きます
図4●国内の太陽光発電所における活用例
クリックすると拡大した画像が開きます
図4●国内の太陽光発電所における活用例
営農型の発電所(上)でも活用(出所:ハスクバーナ・ゼノア)

 この機種が太陽光発電所に向くのは、無人の状態でもプログラムの設定に基づいて、自律的に日々、草を刈り続ける点にもある。

  • 記事ランキング