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太陽光発電所も「ルンバ」のような除草でサッパリ!自律ロボットを活用(page 5)

芝刈り用機種を応用し、無人でこまめな草刈りを実現

2018/01/17 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテック研究所
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高圧や電磁波の影響、太陽光では現在はなし

 国内の太陽光発電所では、2014年ころから活用がはじまった。著名な実証用メガソーラーにおいても、試験的に運用された(図7)。

図7●実証用のメガソーラーにおける活用例
図7●実証用のメガソーラーにおける活用例
ここでは試験的に運用した(出所:ハスクバーナ・ゼノア)
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 太陽光発電所での課題は、砕石のほか、水はけの悪い土などがある。水溜りの中などを走行すると、基板などが故障するリスクがある。

 ぬかるんでいる場合などは、車輪などに土が付着しやすくなる(図8)。土が付着しにくいような車輪をオプションで用意しているほか、タイヤ付近の車体側にブラシを追加するといった方法で、土の付着を減らす手法も用意している。

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図8●土の付着対策も用意
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図8●土の付着対策も用意
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図8●土の付着対策も用意
太陽光発電所における活用時の土の付着や対策の例(出所:ハスクバーナ・ゼノア)

 また、ワイヤーを通じて発信された信号を使って走行していることから、高圧配電線や電磁波などの影響によって、この信号をうまく受信できなくなる場合があるとしている。

 ただ、これまで活用されたり試験的に刈ったりした太陽光発電所では、この問題に直面したことはなかった(図9)。電力会社の変電所の敷地内における活用が検討された際にも、問題とはならず、太陽光発電所でも例外的な場合を除き、問題にならないのではないかという感触を得ている。

図9●特別高圧送電線用の受変電設備(右)の前でも順調に稼働
図9●特別高圧送電線用の受変電設備(右)の前でも順調に稼働
実証用のメガソーラーにおける例(出所:ハスクバーナ・ゼノア)
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 太陽光発電所で、試用後に導入を断念した例としては、敷地が広すぎて投資効率面で疑問が残った場合があるという。

 導入費は、太陽光発電所で主に使われるGPS付きの機種で65万~80万円(税抜き)となっている。この導入費には、区域の境界を設定するワイヤーの設置費も含む。

 太陽光発電所における利用では、回転刃の交換は年1回程度で済むという。他の場所では、一般的に年3回程度の交換が必要となっている。

 交換は、通常のプラスのネジの脱着で行う。交換用の回転刃の価格は、3セット分で4000円弱となっている。

 太陽光発電所における活用では、充電ステーションの電源に太陽光発電を使えれば理想的といえる。実際に国内の工場などでは、すでに太陽光パネル2枚と蓄電池を組み合わせ、充電ステーションに送電している例が出てきた。

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