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「ドローン点検」でメガソーラーの不具合をその場で次々と発見!(page 4)

不良パネルの特定からメーカーとの交渉代行まで一貫サービス

2018/02/01 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテック研究所
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汎用のドローンを採用

 エネテクでは、空撮に使うドローンとして、汎用の中国DJI社製を採用している(図6)。

図6●中国DJI社製の汎用のドローンを採用
甲信地方のメガソーラーにおける例(出所:日経BP)
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 ドローンによる太陽光パネルの点検サービスが登場した当初は、赤外線カメラモジュールが重く、寸法が大きかったこともあって、特注したドローンを使ったり、重厚な作りの機体を採用したりするサービス事業者が多かった。

 その後、ドローンと赤外線カメラモジュールの両方の技術の進展によって、現在では、エネテクのように、中国DJI社製などの汎用機を使うこともできるようになってきた(動画2動画3)。

動画2●太陽光発電所におけるドローンの自動離陸
甲信地方のメガソーラーにおける例(出所:日経BP)
動画3●離着陸テスト時の様子
甲信地方のメガソーラーにおける例(出所:日経BP)

 エネテクでは、太陽光発電所に基本的に2~3人で向かう。ドローンは基本的に自動で飛行させている。条件によっては、着陸時に手動に切り替える場合もある。

 飛行中は、1人がタブレット端末(PC)で撮影中の赤外線画像を確認しながら、不具合の可能性があるパネルの有無をチェックしていた(図7)。その隣で、もう1人が、そのパネルの位置などを、配置図に書き込んでいた。

図7●上段の中央付近にクラスタ故障による温度分布の異常が見える
甲信地方のメガソーラーにおける飛行中の空撮画像(出所:日経BP)
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 こうした作業によって、不具合の可能性があるパネルを特定する時間を短縮している。

 ドローンによる空撮から、不具合の可能性がある太陽光パネルの位置やその状態、原因の推定などをまとめた報告書を依頼主に提出するまでの期間は、出力2MW前後の場合で3日間~1週間程度という。

 ドローンによる調査の費用は、出力1MWで15万円からとしている。発電所の立地場所によって、ほかに交通費が加わることもある。

 太陽光発電所を対象にしたドローンの飛行回数は、これまでに200回弱。このほか自社グループのメガソーラーでも多く飛ばしており、運用技術の向上とともに、不具合の発見精度の向上、新たな不具合の発見手法などを研究している。

 今後、ドローンによる点検では、とくに特別高圧送電線に連系している規模の大きなメガソーラーをターゲットにしていく。

 発電所の規模が大きくなるほど、太陽光パネルの枚数が多くなり、画像を得るための手間と時間が増え、コストがかかることから、ドローンによる効率化の効果が大きいためだ。

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