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20MWのパネルを2日で撮影し分析完了、ここまで来たドローン点検の現場(page 5)

AI活用で2MWあたり分析時間はわずか「3分」

2019/05/09 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 今回の発電所では、サルやイノシシによる損傷の可能性もあることがわかった。サルが太陽光パネルの上に飛びのったり、イノシシが地面を掘り込む時に牙が裏面に当たったりすることが原因と推測されている。

 「パネル全体の異常」は、太陽光パネル1枚の全体が過熱している状況を指す。ガラスの割れや、バックシートの異常、電線の損傷などが原因となる。今回は1枚のみ、ガラスが割れていたパネルが見つかった(図5)。

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図5●今回の点検における「パネル全体の異常」の例
(出所:エナジー・ソリューションズ)

 「ジャンクションボックス異常」は、名称とおり、ジャンクションボックスの不具合を指す(図6)。この異常は今回、2枚が該当した。他の発電所に比べて、極端に少ない上、パネルを交換するレベルにはない段階で、今後は経過を観察していくことになるだろうという。

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図6●今回の点検における「ジャンクションボックス異常」の例
(出所:エナジー・ソリューションズ)

 この発電所で発見した太陽光パネルの不具合が少なかったことについて、エナジー・ソリューションズでは、品質の良い太陽光パネルを選んだことに加えて、「電気主任技術者が日常的にこまめに巡回していることや、草刈りも定期的に実施しているなど適切なO&M(運用・保守)を実施できている点が奏功しているのではないか」と見ている。

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