特集

国内最大・六ヶ所村の115MWも点検、綜合警備保障の太陽光向けドローン(page 5)

全国で拠点を拡充、需要の拡大に応じる体制を整備

2017/07/12 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテック研究所
印刷用ページ

警備会社ならではの安全・安心の徹底

 同社のドローンの運用の特徴の一つに、警備を本業とする企業であることから、安全・安心をより重視していることを挙げている(図7)。

クリックすると拡大した画像が開きます
図7●安全・安心を売りに
運用の基準や工夫にも現れる(出所:綜合警備保障)
クリックすると拡大した画像が開きます

 例えば、風速5m/s以上の風が吹いている場合には、飛行を延期するという運用基準がある。現地で風速を計測しながら運用し、飛行前の計測で風速5m/s以上を把握した時に、飛行を延期するといった運用は、他の企業も導入している場合がある。

 同社の場合、ドローンを離陸後に風が強くなり、風速計の計測値が風速5m/sを越えた場合でも、飛行を中止して戻すほど徹底している。

 サービス開始時から使っていた機体だけでなく、開始後に新たに導入した機体もある。簡易飛行用や研修用も合わせると、現在は6機を運用している。

 後から導入した機体の中には、風速10m/sの風が吹いている中でも、安定した飛行が可能なものもある。しかし、安全・安心な運用を重視する理由から、この機体の場合でも、風速5m/s以上の風が吹いている時には飛行しない、という運用基準を維持している。

 同じように、GPS(全地球測位システム)において、機体を捕捉している衛星の数が一定以上に達していない場合、飛行しないという基準も設けている。捕捉されている衛星数が一定以下の状況で、万が一、位置情報の計測や制御に誤差が重なった場合、太陽光パネル上や敷地外に着地してしまうといったトラブルを防ぐ目的となる。

 また、離発着地点の地面に砂が多い場合、離発着時などに生じた風によって砂が多く飛び、機体のモーターを故障させる不具合も想定しておく必要があるという。そこで、地面に保護材を敷くといった工夫も施している。

  • 記事ランキング