特集

国内初! 太陽光と蓄電池による「自営線マイクログリッド」(page 4)

東松島市の挑戦する災害でも生き残る街づくり

2016/08/05 00:00
金子 憲治
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地域新電力事業と連携

 東松島市は、2012年10月に地域活性化にかかわる新事業の担い手として、一般社団法人・東松島みらいとし機構(HOPE)を設立した。震災復興と低炭素型の街づくりを目指し、東松島市のほか東松島市商工会、東松島市社会福祉協議会も出資した。

 HOPEは、地域新電力として地域の発電所から電気を調達し、高圧需要家向けに電力を販売している。契約電力量は、現在、約7MW。東松島市は、防災エコタウンの自営線PPSの運営も、HOPEに委託した。HOPEは、すでに供給している高圧需要家に加え、自営線PPSの需要家、そして太陽光発電をまとめて需給管理(30分同時同量)している。

 自営線マイクログリッド内で電気をやり取りする場合、HOPEは、東北電力に託送料金を支払う必要がない。また、非常時に東北電力の系統が停電した場合でも、自営線マイクログリッドを東北電力の系統から遮断することで、マイクログリッド内の顧客には太陽光と非常用ディーゼル発電機から電力を供給できる(図7)。

図7●災害に稼働する非常用ディーゼル発電機(出所:日経BP)
図7●災害に稼働する非常用ディーゼル発電機(出所:日経BP)
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 非常時の電力供給時には、CEMSが需要と供給を監視しつつ、発電機と蓄電池の充放電を制御することで、マイクログリッド内の需給バランスを維持する。実際に系統と遮断した状態で、非常用発電機を稼働して自立運転し、電力供給できることを確認している。

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