大ガス、電力の個人間取引を実証、太陽電池と燃料電池の電気で

2019/03/19 15:49
工藤宗介=技術ライター

 大阪ガスは3月15日、同社の実験集合住宅「NEXT21」において、太陽光発電や家庭用燃料電池システムを用いた電力個人間取引の居住者実証試験を行うと発表した。

 個人間の電力取引におけるブロックチェーン技術の有効性を確認する。期間は3月4日から3月末までの予定。

 今回の実証試験に参加するのはNEXT21の5住戸。平常時の実証試験では、太陽光発電と燃料電池を備える1住戸と燃料電池を備える2住戸、発電設備を備えない2住戸との間でブロックチェーンを用いた電力取引を行う。各住戸間での取引希望価格を設定し、取引量などをブロックチェーン技術により記録し、精算に用いる。

 また、電力系統の停電時を想定したマイクログリッド構築の実証試験も行う。マイクログリッド内で分散型電源を同時に運転する技術であるVSG(Virtual Synchronous Generator)機能を用いて、電力の供給を継続するエリア(マイクログリッド)を構築。停電時でも平常時と同様に需要家間の融通電力の記録をブロックチェーン技術で管理可能かを検証する。

平常時の実証試験の概念図
(出所:大阪ガス)
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 停電時の実証試験は、太陽光発電と燃料電池、蓄電池を備える1住戸と、燃料電池と蓄電池を備える4住戸で行う。平常時の実証試験と同じ住戸で、利用できる設備を切り替えることで実験環境を構築する。なお、今回構築したシステムは、集合住宅だけでなく戸建住宅や企業を対象としても利用可能という。

停電時の実証試験の概念図
(出所:大阪ガス)
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 NEXT21は、1993年に建設した実験集合住宅。大阪ガス社員とその家族が実際に居住し、実生活環境を用いてさまざまな居住実験に取り組んでいる。総戸数は18住戸。

NEXT21
(出所:大阪ガス)
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