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豊田自動織機、工場内に「再エネ水素充電所」設置

FCフォークリフトに太陽光による「CO2フリー水素」供給

2019/03/27 12:30
工藤宗介=技術ライター
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FCフォークリフトへの水素充填デモ
(出所:豊田自動織機)
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H2PLAZA
(出所:豊田自動織機)
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 豊田自動織機は、太陽光発電の電力で「CO2フリー水素」を製造して燃料電池フォークリフト(FCフォークリフト)に供給する再エネ水素充填所「H2PLAZA」を同社高浜工場内に設置し、3月22日に開所式を行った。

 H2PLAZAは、水素の製造・圧縮・貯蔵・充填の各機能を備え、同工場内で稼働する13台のFCフォークリフトにCO2フリー水素を供給する。水素関連施設は東芝エネルギーシステムズ製で水素製造能力は10Nm3/h。また、太陽光パネルは三菱電機製で出力は190kW。環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金を活用した。

 東芝エネルギーシステムズが独自開発した制御システムによりFCフォークリフトの稼働状況に応じて水素の製造量を適正・適量に調整する。同社は、CO2フリー自立型水素エネルギー供給システム「H2One」のほか、燃料電池車やFCフォークリフトに水素を供給するシステムなどの技術・ノウハウを数多く保有している。

 また、水の電気分解による水素製造でFCフォークリフトへの水素供給が間に合わない場合は、東邦ガスの水素カードルから水素を供給する。同社は、都市ガス改質装置を用いて水素製造時に発生するCO2を環境価値でオフセットした低炭素水素を製造しており、自社の商用水素ステーション以外に水素を供給するのは初めての試みとなる。

 愛知県が制定する「低炭素水素認証制度」に基づく3例目の取り組みとして認定された。同制度は「あいち低炭素水素サプライチェーン推進会議」がまとめた「あいち低炭素サプライチェーン2030年ビジョン」の実現に向けた取り組みのひとつで、水素の地産地消サプライチェーンを周知し普及を促進するために制定した(関連記事:愛知県と県内企業、「再エネ由来水素」を軸に2030年ビジョン)。

 豊田自動織機は、2016年に策定した第6次環境取り組みプランにおいて、2020年までに高浜工場にCO2ゼロのモデルラインを設置・稼働させることを目標に掲げている。今回のH2PLAZAとFCフォークリフトの運用もその一環で、さらに太陽光パネルの増設、太陽光発電量や水素貯蔵量を「見える化」するシステムの導入による効率向上などと合わせて目標達成を目指す。

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